ロボットケーブルを注文する前に知っておきたい!選定の方法とは?
ロボットケーブルは様々なメーカーの多品種のケーブルから選ぶことになるため、最適なものを選ぼうとすると少々骨が折れるかもしれません。
候補のケーブルを絞り込むために、押さえておきたいポイントをご紹介します。
ケーブルの用途から選定
ケーブルメーカー各社ではおおむね、ケーブルが何の用途に適しているかを表記しています。
例えば「機器用」「多関節アーム」「高速ベア用」「低速スライド可動部」といったものです。
加えて「耐油」「耐寒」といったように、ケーブルを使用する環境に特化した性能を持つものもあります。
選定においてはまず、ケーブルが固定用か可動部か、可動部においてもどのような環境下において使用するかなど、用途を整理していきましょう。
製品の輸出を行う場合は、アメリカ・カナダ向け(UL・cUL)、欧州向け(CEマーキング)、中国向け(CCC)といったように、ロボットケーブルも輸出先それぞれの規格に対応しているものを選んでください。
ケーブルの素線の構成をみる
ロボットは屈曲、摺動、捻じり、回転といったような複雑な動作が多数繰り返されるものです。
したがってケーブルもロボットの動作に耐えられるよう、捻回試験や曲げ試験などの複数の試験をクリアしたものを選ぶ必要があります。
ケーブルの素線の構成も、ケーブルの性能を考えるのに重要な要素です。
ロボットケーブルは、撚り合わせる導体の芯線数により、適した形状や性質が変わります。
例えば電源ケーブルや機器の固定配線においては単線、曲げてから固定したい場合は撚り線が使用されます。
可動部では曲げに対応するために、撚りの間隔を短くしたごく細い撚り線が使われます。
ただし、細い撚り線は曲げに対応できる反面、直線的な動きに使われると捻じられるケースもあり、必ずしも汎用的に使えるとは限りません。
ロボットケーブルをお探しの方
ロボットケーブルの仕様は、構造、許容電流、許容屈曲半径、布設方式などの要素により決まります。
一方で、一般的なケーブルと比べると高機能であるために価格も相応に高めです。
またベア用と多関節用のケーブルでは、多関節用の方が屈曲性能に優れている分価格が高くなります。
コストダウンのためには、ケーブルの用途や使用する状況を整理し、過不足ない性能を持つケーブルを選ぶことが必要です。
おわりに
ロボットケーブルの仕様は、構造、許容電流、許容屈曲半径、布設方式などの要素によって決まります。
一方で、一般的なケーブルと比べると高機能であるために価格も相応に高めです。
またベア用と多関節用のケーブルでは、多関節用の方が屈曲性能に優れている分価格が高くなります。
コストダウンのためには、ケーブルの用途や使用する状況を整理し、過不足ない性能を持つケーブルを選ぶことが必要です。