ケーブルにはなぜ色々なサイズが?

当社ケーブルのラインナップ

ケーブルにはさまざまなサイズがあります。「なぜこんなにサイズが豊富なのだろう」と疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。これにはきちんとした理由があります。

今回は、ケーブルに色々なサイズがある理由についてご紹介します。

ケーブルとは?

ケーブルとは導体を絶縁体で覆い、さらにシースと呼ばれるカバーで覆ったものを指します。シースは主に塩化ビニル、ポリエチレンなどの絶縁体で覆われていることが多く、電気を通すことを目的としたケーブルの他、光による通信を目的としたケーブルもあります。

ケーブルにはなぜ色々なサイズがあるのか?

なぜ、ケーブルには色々なサイズがあるのでしょうか。それは、使用する環境や電圧、用途などによって、必要なケーブルの絶縁体の数や許容電流は異なり、それぞれに適したサイズが求められるためです。

ケーブルのサイズは、主に米国ワイヤゲージ規格「AWG(American Wire Gage)」や面積(平方ミリメートル)で表記されます。

ケーブルの種類について

ケーブルはサイズだけでなく、種類も豊富です。ここでは4つのケーブルの特徴について見ていきましょう。

電力ケーブル

電力ケーブルには例えば「CV」「VVF」などがあります。CVは屋外や建築物の幹線に使用されることが多く、耐熱性に優れていて電流容量も大きいのが特徴です。VVFは、コストパフォーマンス重視の平型構造のケーブルであり、基本的に屋内の配線用途で使用されます。

制御ケーブル

制御ケーブルは、工場や発電所などの機器の遠隔操作や、自動制御における「制御回路」で使用されるケーブルです。この制御ケーブルにもいくつか種類がありますが、中でもCVVと呼ばれるケーブルがよく使用されています。

通信ケーブル

通信ケーブルは、電話やLANといった通信機器向けのケーブルです。音声や画像、動画などを伝送することを目的としていますが、用途に合わせて選ぶ必要があります。なお、近年はワイヤレスでの通信が普及したため、通信ケーブルの活用シーンは減少しています。しかし、ワイヤレスの場合の通信精度がまだ不安定なため、今後もエラーが起こると重大な問題が発生するような用途では、引き続き通信ケーブルが使われてくと考えられています。

おわりに

今回はケーブルのサイズと種類についてご紹介しました。用途や環境に合わせて適切な種類・サイズのケーブルを選ぶことが大切です。ケーブルのサイズについては、カタログに記載されているAWGや面積(平方ミリメートル)を確認しましょう。”