AWG(UL規格)について!SQ(JIS規格)との違いや比較表をご紹介
電線は、各国や地域などで、UL規格のAWGやJIS規格といった、さまざまな規格が定められています。
輸入や輸出の際に大きく関わる部分ですので、各国がどんな規格に基づいているのか、日本の規格と比較してどういった違いがあるのかなどを把握しておくことが重要です。
ここではUL規格で認定されているAWGと、JIS規格で認定されているSQについてご紹介します。
【電線の規格】AWGについて
UL規格は、アメリカ保険業者安全試験所「UL(Underwriters Laboratories Inc.)」が策定する、電気製品や材料、部品に関する安全規格です。
機能と安全性の規格であり、アメリカのみならず世界的にも高い認知度があります。
このUL規格で認定されている電線の規格が、AWG(American Wire Gauge/アメリカンワイヤゲージ)です。
AWGは電線の導体の太さを表す指標で、「AWG 〇〇(〇〇は数字・記号)」と表記します。
数字が大きくなるほど直径が小さくなり、例えば直径が0.46インチのものはAWG4/0(0000)、直径0.00314インチのものはAWG 40です。
【電線の規格】SQについて
JIS規格は工業をはじめとした産業製品に関する日本の国家規格で、JIS規格やJIS工業規格と呼ばれています。
JISで定められている、電線の導体の太さの指標が、SQ(スケア)です。
SQは面積の単位であるSquare millimeter(平方ミリメートル)に由来しており、スケとも呼ばれます。
SQはより線の断面積を表しており、「〇〇SQ(〇〇は数字)」と表記します。
SQの数字が大きくなるほど導体が太くなるのが、AWGと異なる点です。
【電線の太さ】AWGとSQの簡易比較
AWG 4/0(0000)からAWG50までのAWGとSQとの対応は下記の通りです。
AWG SQ
AWG 4/0(0000) 107.2 SQ
AWG 3/0(000) 85.03 SQ
AWG 2/0(00) 67.42 SQ
AWG 1/0(0) 53.49 SQ
AWG 1 42.41 SQ
AWG 2 33.63 SQ
AWG 3 26.66 SQ
AWG 4 21.15 SQ
AWG 5 16.77 SQ
AWG 6 13.30 SQ
AWG 7 10.55 SQ
AWG 8 8.368 SQ
AWG 9 6.632 SQ
AWG 10 5.262 SQ
AWG 11 4.172 SQ
AWG 12 3.309 SQ
AWG 13 2.625 SQ
AWG 14 2.081 SQ
AWG 15 1.650 SQ
AWG 16 1.309 SQ
AWG 17 1.037 SQ
AWG 18 0.8226 SQ
AWG 19 0.6529 SQ
AWG 20 0.5174 SQ
AWG 21 0.4105 SQ
AWG 22 0.3256 SQ
AWG 23 0.2581 SQ
AWG 24 0.2047 SQ
AWG 25 0.1623 SQ
AWG 26 0.1288 SQ
AWG 27 0.1021 SQ
AWG 28 0.08097 SQ
AWG 29 0.06425 SQ
AWG 30 0.05097 SQ
AWG 31 0.04039 SQ
AWG 32 0.03203 SQ
AWG 33 0.02540 SQ
AWG 34 0.02014 SQ
AWG 35 0.01597 SQ
AWG 36 0.01267 SQ
AWG 37 0.01005 SQ
AWG 38 0.007968 SQ
AWG 39 0.006319 SQ
AWG 40 0.005012 SQ
AWG 41 0.003973 SQ
AWG 42 0.003151 SQ
AWG 43 0.002499 SQ
AWG 44 0.001982 SQ
AWG 45 0.001572 SQ
AWG 46 0.001246 SQ
AWG 47 0.0009884 SQ
AWG 48 0.0007838 SQ
AWG 49 0.0006216 SQ
AWG 50 0.0004929 SQ
おわりに
アメリカではUL規格によりAWGが、日本ではJIS規格によりSQが、それぞれ電線の規格として定められていること、そしてその比較対応についてご紹介しました。
JIS規格品をUL規格品で代替する場合は、SQサイズに近いAWGサイズの電線を選定することになります。